違いを知って確かな演奏力を身につけよう 賢い楽譜選びとは
クラシックピアノを弾くにあたり、楽譜選びは重要なポイントになります。 同じ曲でも数多くの出版社から様々な種類の物が販売されているので、迷ってしまう方も多いかと思います。 見やすさや価格だけではなく、楽譜を選ぶ際の見極めポイントのひとつとして「原典版」であるかそうでないかということが挙げられます。 原典版とは 作曲者の意図をできるだけ忠実に再現した楽譜。 作曲者が書いた楽譜そのまんまという意味ではありません。 だいぶ昔に作曲された曲は、現代のように音源が残っているわけでもないし、パソコンで見やすく編集された楽譜も残っていません。 一番はじめに作曲者が書いた自筆の楽譜。 作曲者自身も気がつかないような間違いがあったり、版を重ねる度に作曲者自身で加筆修正されるケースもあります。 編集者や作曲家の弟子が、きっと作曲者の意図する完成図はこうであろうという判断し、様々な情報や当時の資料をもとに統計立てて完成させたものが原典版なのです。 新しく発見された資料が見つかれば、それをもとにまた編集されます。 日々進化し続け、最終的に作曲者が完成させたかったものが常に