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ピアノ演奏における効率的なハノンの練習方法とその効果

•ハノンとは

 •効率的な練習方法1番〜31番

 •覚えておくとかなり有利39番

 •できるとかなりのスキルアップ41番

 •メリットとデメリット

 •まとめ

【ハノンとは】

 ピアノを弾くにあたり必ずと言って良い程多くの人が使用する指のトレーニング用の教材です。

 思うようにピアノが上達しない、早いパッセージを弾くときに思い通りに指がうごかない、練習しているとすぐに指が疲れてしまう、もっとしっかりしたタッチを身につけたい…そういった悩みをお持ちの方におすすめです。

 多くの出版社から様々な数類のものが出版されていますが、最もポピュラーなものが全音ピアノライブラリーから出版されている「全訳ハノンピアノ教本」です。

【効率的な練習方法1番〜31番】

 実はハノンを最初から最後まで普通に譜面通りに弾いたところでスキルアップの効果はほとんど期待できません。

そこで、ハノンを有効活用するための効率的な練習方法をいくつかご紹介します。

•1番〜31番の基本的な練習方法。

 ここでは一本一本の指の独立と筋力アップが目的とされています。

書いてあるとおりの指使いで、メトロノームを使用して、遅いテンポから練習します。

mf〜fくらいの音量でしっかり一音ずつ弾くようにしましょう。

できるようになったら次の段階です。

•アクセント移行とリズム変奏。

 アクセント移行のやり方は以下の画像を参照してください。

リズム変奏は、教本に何種類か例題が記載されていますので、その中から2、3種類ピックアップして練習しましょう。

•移調して弾いてみましょう

 31番まではすべてハ調で書かれているので、黒鍵を使用した練習にはなりません。

そこで、移調して練習することによって黒鍵を弾く練習にもなります。

ト調(Fに♯)やへ調(Hに♭)から始めて、徐々に調号を増やして練習してみましょう。

これもまた、アクセント移行やリズム変奏で弾いてみるとよいでしょう。

以上が31番までの基本的な練習方法です。

一度の練習で31番全てやる必要は無いと思います。

慣れるまでは一日1番ずつじっくりと練習してみてください。

【覚えておくとかなり有利39番】

 39番は音階の練習です。全ての調の長音階、和声的短音階、旋律的短音階の3種類が4オクターブで書かれていて、Ⅰ→Ⅳ→Ⅴ→Ⅴ7→Ⅰの終止形の和音も書かれています。

 全調覚えると、様々な曲の対応力はもちろん、どのジャンルにも共通しているのでかなり有利になります。

 がしかし、12の調それぞれ長音階と短音階を覚えるのはかなり根気が必要です。

 軽い趣味程度でポピュラーが楽しく弾ければ…とお考えの方は、♯と♭共に4つくらいまで把握していればじゅうぶんだと思います。

練習のときの注意点としては指使いです。

指使いを書いてあるとおりに弾けるように練習しましょう。

【これができるとかなりのスキルアップ41番】

 41番のアルペジオの練習も様々なシーンで使われるものになるので、マスターしておくと即戦力になります。

指くぐり、指ひろげ、黒鍵も含むので、必ず遅いテンポから練習してください。

注意点としては、指くぐりのときに音が切れていまわないことと、一つ一つの音が一定の音量で弾けるようにすることです。

 これも長調と短調合わせて24の調で書かれているのでなかなか根気が必要です。

その他にも色々な練習曲がありますが、以上にあげたものだけでもじゅうぶんな練習になると思います。

【メリットとデメリット】

 メリット

 •指が鍛えられる

 •鍵盤の感覚が身に付く

 •様々なジャンルに対応できる基礎力が身に付く。

 デメリット

 •とにかくつまらない

 •間違ったやり方で続けると手や手首を痛めてしまう

 •効果を実感するまでに時間がかかる

【まとめ】

 以上のことから、ハノンとはスポーツで言う所の準備運動や筋トレといったところに位置します。これだけ練習したところで直接のレベルアップに結びつかないかもしれませんが、より高度なテクニックを身につけるのであれば練習して損はないです。普段の練習前のウオーミングアップとして10分、長く練習時間が取れるときはじっくり30分ほど取り入れてみてはいかがでしょうか。

 全音ピアノライブラリーの他にも、子供用や初心者の大人向け用の簡単なものもありますし、ジャズハノンやブルースハノンといったものも多種多様に出版されています。

 自分に合ったハノンを見つけてみてはいかがでしょうか?

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